Channel: @user-jq4my4qn4x
(再アップ) ◆概要◆ 2018年にネパール・カトマンズのトリブバン国際空港でUSバングラ航空211便(ボンバルディアQ400型機)が着陸に失敗した事故の経緯を再現しました。飛行航路・音声タイミングは必ずしも実時間どおり正確ではなく、あくまで全体像を把握するためのイメージである点をご了承ください。
◆事故調査◆ この事故で乗客乗員71名のうち、両パイロットを含む52名が死亡、19名が負傷しました。 事故調査の結果、原因は機長のストレスや睡眠不足による情緒不安定、状況認識の喪失、副操縦士との権威勾配の高さなどと発表されました。
◆基本情報◆ ▶着陸空港・気象条件 トリブバン国際空港は標高1300メートルの高さにあり、周囲を山々に囲まれていることから、離着陸の際に特に注意を要する空港とされています。これまでにも、タイ国際航空311便墜落事故、パキスタン国際航空268便墜落事故などの着陸時の重大事故や、インシデントが何件も発生してきました。また、こうした事故の多くは悪天候が絡んだものです。この事故が発生した当日の天候は穏やかだったものの、視程距離が6000mと低い状態にありました。ただし、着陸要件で定められた基準はクリアしていました。
▶航空会社・機材 事故を起こした航空会社、USバングラ航空は、バングラデシュの首都ダッカに拠点を置き、国内線・国際線に就航する、比較的小規模な航空会社ですが、保有機材はボーイング737、ボンバルディアQ400など、世界中の航空会社で使用されている信頼性の高いものをしています。機材の多くは、他の航空会社で使用されていた中古機であるため、機材年齢は高い傾向にありましたが、2014年の運行開始以来、この事故が発生するまで、犠牲者を出す事故を起こしたことはなく、事故機にも整備不良があったことは認められていません。
▶運航乗務員 機長は当時52歳。元バングラデシュ空軍のパイロットでした。トータルで5500時間以上の飛行経験があり、Q400型機では1700時間以上の飛行経験、トリブバン空港への着陸回数は100回を超えていました。社内ではベテランであり、社内教官も務めていました。しかし、以前から退社することが決定しており、事故の起こったフライトも、会社との契約にもとづく出勤義務を消化するために担当していました。 副操縦士は当時25歳の女性若手パイロットでした。飛行経験はトータルで390時間、Q400型機において240時間、トリブバン空港への着陸経験はなく、当日が初めての着陸経験となる予定でした。 また両パイロットとも、シミュレーターでのトリブバン空港への着陸訓練を受けたことはありませんでした。
◆再生リスト◆ ▶「航空事故シリーズ」 https://youtube.com/playlist?list=PL8We765tLS9Lto37zOmWmFuvEl4XSA3JR
▶「管制官 vs パイロット シリーズ」 https://youtube.com/playlist?list=PL8We765tLS9KUhqVls-nsylZgMuM8htiT
▶「DCSプレイ動画シリーズ」 https://www.youtube.com/playlist?list=PL8We765tLS9IvulveM4Ib54df-LbvH1J2
◆Credit◆ Audio Source: LiveATC.net